めぐみ幼稚園

COLUMN コラム

  • 2024.12.12

    1歳児
    2歳児

    おもちゃにすぐ飽きてしまう子どもへの対応法 〜集中力を育む遊び方の工夫〜

    すぐに飽きてしまうのは成長の証

    1歳や2歳の小さな子どもがすぐおもちゃに飽きてしまうのはよくあることで、この年齢では「興味が次々と移ること」がむしろ自然な成長の一環です。子どもたちは日々新しいものに興味を抱き、短い時間でも色々なことを経験することで脳が活発に成長しています。この時期の集中力は短時間が基本ですので、あまり「集中力がない」と心配せず、いろいろな体験を通して成長しているのだと捉えましょう。

    おもちゃの数や種類を工夫する

    おもちゃにすぐ飽きてしまう場合、たくさんのおもちゃを一度に出すのではなく、数や種類を絞ってみるのも良い方法です。例えば、日替わりや週替わりでおもちゃの一部を取り替え、新鮮さを持たせると、子どもがそのおもちゃに再び興味を持ちやすくなります。また、同じおもちゃでも遊び方を工夫してみましょう。積み木を積むだけでなく、色ごとに分けてみたり、並べて橋を作ったりと新しい遊び方を教えてあげると、子どもの興味が続きやすくなります。

    短い時間でも集中できたらしっかり褒めよう

    たとえ数分でもおもちゃに集中できたら「よく遊んでいたね!」としっかり褒めることも大切です。短い時間でも集中できたことを肯定的に捉え、少しずつ集中力がついていくのを見守りましょう。また、親子で一緒に遊ぶ中で「じっくり取り組む楽しさ」を感じさせてあげるのも効果的です。絵本や簡単なパズルなど、親子で一緒に取り組むことで自然に集中力が育まれていきます。

    おもちゃにすぐ飽きてしまうのは、子どもが成長している証拠でもあります。おもちゃの工夫や遊び方を通じて、少しずつ集中する力が育まれていくので、焦らずに子どもが興味を持つ瞬間を大切にしてあげましょう。

  • 2024.12.12

    1歳児
    2歳児

    分離不安のある子どもへの向き合い方 〜安心感を育むために〜

    分離不安は成長の自然な一部

    1歳から2歳ごろになると、子どもが親と離れるのを嫌がり、強く不安を感じる「分離不安」が見られることがあります。これはごく自然な成長の一環で、子どもが親に対して愛着を感じている証でもあります。この時期、親が離れると子どもが泣いたり不安になったりするのは、自分の身を守るための本能からくるものです。「分離不安があるのは当然」と理解し、子どもの気持ちに寄り添いながら、少しずつ成長を見守っていく姿勢が大切です。

    安心感を育てるための工夫

    子どもが安心できるよう、まずは「親はいつも戻ってきてくれる」という信頼感を育てることが重要です。たとえば「少し離れるけど、すぐ戻るからね」と一言声をかけてから離れるようにし、戻ったときには笑顔で「ただいま」と伝えることで、子どもに「親は必ず帰ってくるんだ」と少しずつ安心感を持たせることができます。また、外出の際には慣れたおもちゃやぬいぐるみなど、安心感を与えるアイテムを持たせるのも効果的です。

    少しずつ親から離れる経験を増やす

    少しずつ親と離れる練習をしていくことも、分離不安を和らげる一つの方法です。まずは、短時間の別室や見えないところで待つ練習から始めてみましょう。短時間であれば、子どもも安心して待ちやすくなります。また、周りの家族や信頼できる友人に預ける機会を作り、親以外の人との交流を持たせると、親と離れることに少しずつ慣れていくことができます。焦らず少しずつ進めていき、子どものペースを大切にしましょう。

    分離不安は成長過程で自然に見られることです。親がそばにいてくれるという安心感を少しずつ育て、穏やかに見守りながら、無理なく「離れる練習」を続けていきましょう。

  • 2024.12.11

    1歳児
    2歳児

    お風呂や着替えを嫌がる子どもへの対処法 〜楽しい習慣づくりでスムーズに〜

    お風呂や着替えを嫌がるのは自然な反応

    1歳や2歳のお子さんが「お風呂に入りたくない」「着替えたくない」と嫌がるのは、よくあることです。まだ自己主張が上手くできないこの時期は、自分の気持ちや好みがうまく伝えられないため、親御さんに反発する形で「嫌」と表現することが多いです。また、遊びに夢中になっていたり、体が濡れる感覚が苦手だったりする子もいます。「嫌がるのも成長のひとつ」と捉え、焦らず対応していきましょう。

    楽しく誘う工夫をしてみる

    お風呂や着替えを楽しくする工夫を取り入れると、子どももスムーズに応じやすくなります。例えば、お風呂ではお気に入りのおもちゃを使ったり、泡立てた石鹸で「モコモコ遊び」をしたりすると、自然と興味を持ちやすくなります。また、着替えの際には「今日はどの服がいい?」と選ばせたり、「お着替えゲーム」として、親子で楽しい会話をしながら着替えを進めるのもおすすめです。楽しさを通して、お風呂や着替えを嫌がらない習慣づけができます。

    短時間で完了する工夫と習慣化

    長くお風呂や着替えに時間をかけると、子どもも嫌がりやすくなるため、スピーディーに終わらせる工夫も有効です。例えば、お風呂の中で体を洗う順番を決めたり、着替えの流れを決めておくことで、子どももリズムを覚えやすくなります。また、「お風呂の後は絵本を読むよ」「お着替えが終わったらおやつにしようね」といった小さな楽しみを後に設けることで、お風呂や着替えの後にも楽しみがあることを意識させると、次第に嫌がらずに取り組めるようになるでしょう。

    お風呂や着替えを嫌がるのは、成長の証ともいえる行動です。楽しい工夫をしながら、無理なく習慣化することで、少しずつスムーズな流れを作り出していきましょう。

  • 2024.12.11

    1歳児
    2歳児

    子どもがなかなか寝ないときの対策 〜親子で快適な睡眠を目指して〜

    なかなか寝ないのは成長の証

    小さなお子さんが夜なかなか寝つかず、親御さんも寝不足で悩んでいるという声はよく聞かれます。子どもが寝るまでに時間がかかるのは、成長過程で脳が活発に働き、新しい刺激を受け入れているためです。この年齢の子どもは昼間の活動や経験が楽しく、頭の中で整理しきれず興奮状態になりやすいのです。親としても「なかなか寝ないのは成長している証拠」と前向きに捉え、子どもの寝かしつけに気長に付き合う姿勢を持つことが大切です。

    リラックスした寝かしつけの工夫

    寝かしつけをスムーズにするためには、就寝前のルーティンを取り入れるのが効果的です。例えば、夜ご飯の後はお風呂に入り、その後絵本を一冊読むなど、毎晩同じ流れを作ってあげることで、子どもは「寝る時間だ」と自然に感じられるようになります。また、照明を暗くし、静かな音楽を流すなどリラックスできる環境作りもおすすめです。寝室にお気に入りのぬいぐるみを置いたり、安心感を与えるアイテムを取り入れるのも良いでしょう。こうした習慣を少しずつ定着させることで、子どもも落ち着いて寝つきやすくなります。

    親の睡眠も大切にする方法

    子どもが夜中に何度も起きたり、夜遅くまで寝ないことが続くと、親御さんの疲れも蓄積されます。できる限り早く休むよう心がけ、子どもが寝た後の家事やスマホを見る時間を少しでも減らし、親自身の睡眠時間を確保しましょう。また、休日や昼間に短時間でもパートナーと交代で仮眠を取るのも効果的です。少しでも睡眠が確保できると、気持ちの余裕も生まれ、子どもの寝かしつけにも穏やかに向き合えるようになります。

    子どもが寝つかない時期は、親子ともに辛いものですが、焦らずに毎日のルーティンやリラックス環境を工夫し、少しずつ快適な眠りに近づいていきましょう。親も自分の体を大切にしながら、無理なく過ごすことを心がけてください。

  • 2024.12.09

    1歳児
    2歳児

    子育て中でも自分の時間を持つための工夫 〜心の余裕を取り戻そう〜

    「自分の時間がない」は多くの親の共通の悩み

    1歳や2歳のお子さんを育てる中で、「自分の時間が全く取れない」と感じている親御さんは多いと思います。家事や育児に追われる毎日では、少しの休憩さえも贅沢に感じられることもあるでしょう。しかし、自分の時間が持てないと、疲れが溜まってしまい、子どもと接する際の心の余裕が減ってしまいます。まずは「少しの時間でも、自分を労わることが必要なんだ」と認識し、自分のケアを大切にする意識を持つことが第一歩です。

    時間を上手に確保する工夫

    自分の時間を確保するために、日々のルーティンの中でちょっとした「スキマ時間」を見つける工夫をしてみましょう。例えば、お子さんが昼寝をしている間や、夜寝た後に少しのリラックスタイムを設けて、好きなことを楽しむ時間に当てると気分転換になります。また、おもちゃや絵本に集中している短い間でも、深呼吸をしたり、軽くストレッチをするだけでもリフレッシュにつながります。こうした短時間のケアでも、気持ちがリセットされ、疲れが和らぐことが実感できるでしょう。

    周囲のサポートを積極的に活用しよう

    自分の時間を取るためには、周りのサポートを積極的に活用することも大切です。パートナーに家事や育児を一部お願いするのはもちろんのこと、祖父母や親しい友人に協力を頼むことも視野に入れましょう。また、地域の一時預かり施設や子育て支援サービスを活用するのも有効です。「誰かに頼るのは申し訳ない」と思いがちですが、自分がリフレッシュできると、子どもに対しても優しい気持ちで接することができるようになります。

    子育て中は、自分の時間を取るのが難しく感じるものですが、少しの工夫や周囲のサポートを上手に活用することで、リフレッシュできる瞬間を作れます。心の余裕を持ちながら、毎日を穏やかに過ごしていきましょう。

  • 2024.12.05

    2歳児

    家で保育するべき?園に通わせるべき?〜親子に合った選択を考える〜

    家で保育するメリットと安心感

    家で保育する場合、親が子どもの成長を身近で見守れるため、安心感が大きいのが特徴です。特に1〜2歳の小さなお子さんは、親との信頼関係の中で安心して過ごすことで、心の安定が得られやすいとされています。また、家で保育すると、子どものリズムに合わせた柔軟な対応ができるため、生活リズムや成長に応じた時間の過ごし方を工夫できる点もメリットです。一方で、親が常に育児をするため負担が増し、自分の時間が取りにくいと感じることも多いため、時にはリフレッシュできる時間を取り入れる工夫が必要です。

    保育園・幼稚園に通わせるメリット

    園に通うことで、子どもは同年代のお友だちと交流し、協力や順番待ちなど社会性を育む経験ができます。また、園では様々な遊びや学びのプログラムが用意されているため、家ではできない体験や遊びを通して、好奇心や運動機能を伸ばすことができる点も魅力です。保育士や先生方が子どもの発育段階に合わせた活動を取り入れてくれるため、親がすべてを考える負担が軽減され、親も自分の時間を持つことができます。ただし、集団生活のため風邪などの感染症にかかりやすくなることもあるため、健康管理には気を使う必要があります。

    家庭と園の「いいとこ取り」をする選択も

    家庭保育と園での保育にはそれぞれメリットがあるため、家庭と園の「いいとこ取り」をする選択もおすすめです。例えば、短時間や週数日のみ園に通わせ、残りの時間は家庭で過ごすことで、親子の関係を深めつつ、子どもに集団生活を経験させることができます。また、一時預かりなども活用し、親がリフレッシュする時間を持つことで、家庭での保育が負担に感じにくくなるでしょう。子どもの性格や家庭の状況に応じて、柔軟に取り入れていくと、無理なく親子で心地よく過ごせます。

    終わりに

    家で保育するか園に通わせるかは、子どもや親の生活スタイルによって異なるもの。家庭と園の利点を上手に取り入れ、無理なく続けられる方法を選びましょう。

  • 2024.12.05

    1歳児
    2歳児

    パパっ子・ママっ子をどうサポートする?〜子どもの気持ちを大切に育む接し方〜

    パパっ子・ママっ子は成長の自然な段階

    パパっ子・ママっ子は成長の自然な段階 「パパじゃないとダメ!」「ママがいい!」といった「パパっ子・ママっ子」現象は、子どもが愛着を感じる相手に強く安心感を抱く自然な成長の一部です。特に1〜2歳の時期は、自分を守ってくれる存在に絆を強く感じ、片方の親を好むことがあります。この時期の愛着形成は、子どもの情緒の安定や自信に関わるため、親が無理に引き離そうとせず、安心して「自分の好きな人と一緒にいられる」経験を大切にしていくことが大切です。

    もう一方の親が少しずつ関わる工夫

    片方の親ばかりを好む場合、もう一方の親も少しずつ関わりを増やしていく工夫をしてみましょう。たとえば、遊びやお世話の場面で「パパ(ママ)も一緒にやろうね」と声をかけたり、パパやママの好きな遊びを取り入れて親子で一緒に楽しむ時間を持つことで、自然に「もう一方の親とも安心して過ごせるんだ」と感じやすくなります。焦らず無理なく少しずつ関わっていくことで、子どもも次第にどちらの親とも楽しく過ごすことができるようになるでしょう。

    愛情を十分に感じられるように

    子どもにとって大切なのは、どちらの親からも「愛されている」と感じることです。「ママ(パパ)ばかり選ばれて寂しい」と思うこともありますが、子どもが一時的に片方の親を強く求めるのは自然なことです。どちらの親もお互いをサポートしながら、子どもが「愛情がたくさんある」と感じられる環境を一緒に整えていきましょう。また、親同士の仲の良い姿を見せることで、子どもも「安心できる家族なんだ」という信頼感を育みやすくなります。

    終わりに

    パパっ子・ママっ子は、子どもの成長において自然な段階です。親子の絆を大切にしながら、少しずつお互いの関わりを増やし、家族全員で温かい時間を共有していきましょう。

  • 2024.11.25

    2歳児

    2歳児が片付けできないときの対策 〜楽しく学ぶ片付け習慣〜

    片付けができないのは自然なこと

    2歳児は「遊ぶこと」が優先で、片付けが必要だという考えはまだありません。成長途中の段階である2歳児にとって、「出したものを元の場所に戻す」という行為はまだ難しいこと。視野や考え方が遊びの中でいっぱいになるので、「片付け」という概念が浸透していないことが多いです。ですので、まずは「できないのが普通」と理解して、焦らず見守ることが大切です。

    片付けのやり方を遊び感覚で教える

    片付けを無理にやらせようとすると、子どもは興味を失ってしまいます。そこで、遊び感覚で楽しく片付けられるよう工夫してみましょう。例えば、「おもちゃを色ごとに分けよう!」や「この箱にみんな集めよう!」など、ゲーム感覚で声をかけると、子どもも興味を示しやすくなります。また、親子で一緒に片付けることで「お母さんやお父さんも片付けしている」という姿勢を見せ、少しずつ真似させると良いでしょう。

    小さな成功を積み重ねて習慣に

    片付けが少しでもできたら、しっかりと褒めてあげることが大切です。例えば「ちゃんとおもちゃを片付けられたね、すごいね!」と声をかけることで、子どもは自分の行動に自信を持てるようになります。また、毎日同じタイミングで片付けを促すことで、少しずつ「片付けの時間」を意識し始めます。例えば、おやつの前や夕食前など、日常生活の中で片付けのタイミングを決めておくと、習慣として身についていくでしょう。

    まとめ

    片付けができるようになるには時間がかかるものです。大人が少しずつ根気よく関わり、楽しく学びながら片付けの習慣を育てていきましょう。

  • 2024.11.22

    1歳児
    2歳児

    1・2歳児の物の取り合いトラブルをどう乗り越える? 〜やさしく見守る対処法〜

    物の取り合いは自然な成長過程

    1歳から2歳の子どもが「物の取り合い」でトラブルを起こすのは、成長過程においてごく自然なことです。この年齢の子どもたちは「自分のもの」「欲しいもの」といった概念が少しずつ芽生え始め、同時に他人との関わり方も模索しています。

    しかし、まだ言葉で気持ちを伝えるのが難しいため、欲しいものがあればすぐに手を伸ばしてしまうことが多く、結果としてお友だちとの間で取り合いが発生するのです。この行動に心配したりイライラしたりせず、「これも成長の一環」と理解し、まずはあたたかく見守る姿勢を大切にしましょう。

    トラブルが起きたときの対処法

    トラブルが起きたときは、まず冷静になり、子どもが何に興味を持ち、どう感じているのか観察してみましょう。そして、言葉がまだ乏しい1歳児には、やさしく「順番に使おうね」など簡単な言葉で伝えることが効果的です。2歳児に対しては、もう少し言葉を増やし「お友だちも使いたかったんだね」と共感しつつ、他の遊び方を提案して気持ちを切り替えるのも一つの方法です。

    大人が間に入り、物の取り合いに対して公正で落ち着いた対応をすることで、子どもたちも少しずつ譲り合いや順番を待つことを学んでいきます。

    「譲り合う」ことを少しずつ教えていこう

    1・2歳児に「譲り合い」の重要性を理解させることは簡単ではありませんが、日々の生活の中で少しずつ教えていくことが大切です。例えば、家でおもちゃを一緒に片付ける時や、おやつを一緒に食べる際に「順番」や「分け合う」体験をさせてあげると良いでしょう。また、成功したときは「上手にできたね!」としっかり褒めて、子どもがその行動に対して自信を持てるようサポートすることが重要です。長い目で見守りながら、小さな成長を見つけて応援してあげましょう。

  • 2024.10.28

    1歳児
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    年長

     YouTubeやSNS依存がこどもに与える影響とは?親の言うことを聞かなくなる理由と対策

    こんにちは。今回は、YouTubeやSNS依存が子どもに与える影響について考えてみましょう。特に、最近はデジタルメディアの使用が非常に身近なものとなり、小さな子どもでも長時間YouTubeやSNSを利用する機会が増えています。ここでは、子どもがデジタルメディアに過度に依存することで、どのような影響が生じるのか、そして親の言うことを聞かなくなる理由やその対策について詳しくお話しします。

     

    YouTubeやSNS依存がこどもに与える影響

    YouTubeやSNSは、興味を引くコンテンツが豊富にあり、子どもたちにとって楽しいものです。しかし、長時間にわたる利用は子どもの成長や発達にいくつかの悪影響を及ぼすことがあります。

     

    1. 集中力の低下

       YouTubeやSNSでは、短時間で刺激的なコンテンツを次々と見ることができます。特に、短い動画が多いプラットフォームでは、注意力を長く保つのが難しくなり、集中力が低下しやすくなります。これにより、学習や遊びに対する集中が途切れやすくなり、物事にじっくり取り組む力が育ちにくくなる可能性があります。

    2. コミュニケーション能力の発達に影響 

       SNSやYouTubeを通じて他人の意見や生活に触れる機会は増えますが、実際の対面でのコミュニケーション機会が減ることで、他者とのやり取りや感情の共有、共感する能力が育ちにくくなることがあります。対面でのコミュニケーションが少なくなると、社交性や感情の調整力が育たないことも考えられます。

     

    3. 自己肯定感の低下

       SNSでは他者と自分を比較することが多く、特に大人や憧れの人物が自分の理想像として映ることがしばしばあります。そのため、自分と他人を比べて劣等感を感じたり、自己肯定感が低下したりすることが起こり得ます。特に発達段階にある子どもにとって、この影響は大きいと言えます。

     

    4. 睡眠への悪影響 

       夜遅くまで画面を見ていると、脳が興奮状態になり、寝付きが悪くなったり、質の良い睡眠が取れなかったりすることがあります。特に、ブルーライトの影響で眠りにくくなり、成長に必要な十分な睡眠が確保できないことが問題です。

     

    親の言うことを聞かなくなる理由

    1. 強い刺激に対する依存 

       YouTubeやSNSのコンテンツは、強い視覚的・聴覚的な刺激が多く、子どもの脳がその刺激に依存しやすくなります。その結果、親がデジタル機器を制限すると、子どもはその刺激を取り戻そうと、反抗的な態度を取ることがあります。脳が「もっと刺激を求める」状態になり、親の言葉が届きにくくなるのです。

     

    2. デジタルメディアが自己表現や居場所に 

       SNSは特に、子どもたちにとって自分を表現する場であり、友達とつながる手段としても重要な役割を果たします。そのため、親が利用を制限しようとすると、子どもは自分の居場所を奪われるように感じ、反発が強まることがあります。

     

    3. ルールの一貫性や説得力の欠如 

       親がデジタルメディアの使用を制限する際に、一貫したルールがない、または理由が不明瞭だと、子どもは親の指示を納得しづらく、反抗的な態度を取ることがあります。また、親自身がデジタル機器を頻繁に使用している場合、子どもは「大人が使っているのに、なぜ自分はダメなのか?」と不満を抱くことが多いです。

     

    対策:子どものYouTubeやSNS依存を防ぐために

    YouTubeやSNSの使用を完全に避けることは難しいですが、適切に対処することで依存を防ぎ、子どもが健全なデジタルメディアの使い方を学ぶことができます。以下の対策を試してみてください。

    1. 時間制限を設ける 

       デジタルメディアの使用時間に明確なルールを設定することが重要です。例えば、「1日に30分まで」や「夕食後はデジタル機器を使わない」など、具体的なルールを決めましょう。一貫したルールを持つことで、子どもも自分の時間管理を学びやすくなります。

     

    2. デジタル機器以外の活動を楽しませる 

       YouTubeやSNS以外にも、楽しい活動や趣味を見つけることで、デジタルメディアの使用を減らすことができます。例えば、絵本を読んだり、外で遊んだり、家族で一緒にゲームをする時間を増やすことで、子どもが自然とデジタル機器から離れる時間が増えます。

     

    3. 親も良いロールモデルになる 

       子どもにルールを守らせるためには、親自身が良い手本を見せることが必要です。親がスマホやタブレットを使う時間を減らし、家族の時間を大切にすることで、子どもも自然とその姿を学びます。親子で一緒にデジタルデトックスを行うのも良いアイデアです。

    4. 子どもとデジタルメディアについて話し合う 

       子どもがYouTubeやSNSを使う理由や、どのようなコンテンツに興味を持っているのかを理解し、話し合うことも大切です。親が子どもの気持ちや興味を理解し、適切な範囲でサポートすることで、子どもは安心して親と協力できるようになります。

     

    5. 自然な使用制限を設ける 

       使用時間だけでなく、使用場所や時間帯も制限することで、メリハリをつけた生活を促進できます。例えば、食事中や就寝前にはデジタル機器を使用しないルールを作るなど、生活リズムを整えることが依存防止に効果的です。

     

    最後に

    YouTubeやSNSは、子どもにとって楽しいものであり、デジタル時代において完全に避けることは難しいですが、適切に管理することが大切です。親がルールを一貫して守り、子どもとコミュニケーションを取りながら、デジタルメディアの利用をバランスよく管理することが、子どもの健全な成長をサポートします。デジタルメディアの使用が家族全体の生活に良い影響を与えるよう、ぜひ取り組んでみてください。

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